■貸倒れと貸倒引当金(前期以前に発生)
◇前期以前に発生した売掛金が貸し倒れた時の仕訳
・得意先が倒産し、前期に発生した売掛金100円が貸し倒れた。なお、貸倒引当金の残高が10円ある。
借方 貸方
貸倒引当金 10 売掛金 100
貸倒損失 90
※貸倒れの処理のまとめ
当期に発生した売掛金等の貸倒れた場合
→全額、貸倒損失(費用)で処理
前期以前に発生した売掛金等の貸倒れた場合
→①貸倒引当金を減らす
②貸倒引当金を超える額は貸倒損失(費用)で処理
◇前期に貸倒処理した売掛金を当期に回収した時の仕訳
・前期に貸倒処理したC社に対する売掛金100円を現金で回収することができた。
借方 貸方
現金 100 償却債権取立益 100
※前期(以前)に貸倒処理した売掛金等が当期に回収できた時は、貸倒引当金や売掛金等の勘定科目を使用せず、償却債権取立益という収益の勘定科目で処理します。