よっしーブログ

日商簿記3級を応援するブログです

■債権債務(前払金・前受金)

◇商品の注文時に内金を支払った時の仕訳
・A社はB社に商品100円を注文し、内金として30円を現金で支払った。
借方     貸方 
前払金 30 現金 30

※内金を支払うことにより、買主は、あとで商品を受け取ることができるため、この後で商品を受け取ることができる権利を前払金(資産)で処理します。

◇内金を支払って商品を仕入れた時の仕訳
・A社はB社から商品100円を受け取り、代金のうち30円は注文時に支払った内金と相殺し、残額は掛けとした。
借方     貸方 
仕入 100 前払金 30
       買掛金 70

※商品を受け取ると、あとで商品を受け取る権利がなくなるので、前払金(資産)の減少として処理します。なお、内金を相殺した残額は掛けとしているので、残額は買掛金で処理します。

 

◇商品の注文時に内金を受け取った時の仕訳
・A社はB社から商品100円の注文を受け、内金として30円を現金で受け取った。
借方    貸方 
現金 30 前受金 30

※あとで、商品を渡さなければならない義務は、前受金(負債)で処理します。

 

◇内金を受け取って商品を売り上げた時の仕訳
・A社はB社に商品100円を渡し、代金のうち30円は注文時に受け取った内金と相殺し、残額は掛けとした。
借方     貸方 
前受金 30 売上 100
売掛金 70

※商品を渡すことにより、この後で商品を渡さなければならない義務がなくなるので、前受金(負債)の減少として処理します。なお、内金を相殺した残額は掛けとしているので、残額は売掛金で処理します。