よっしーブログ

日商簿記3級を応援するブログです

■伝票(一部現金取引)

◇一部現金取引の起票
・XX月XX日 A社は、商品100円を仕入れ、代金のうち60円は現金で支払い、残額は掛けとした。

※一部現金取引の起票方法には、以下の2つの方法があります。
 ①取引を分解して起票する方法
 ②2つの取引が同時にあったと考えて起票する方法

①取引を分解して起票する方法の場合
 「商品60円を仕入れ、現金で支払った」という出金取引と「商品40円を仕入れ、掛けとした」というその他の取引を2つに分解することができます。
 出金取引を出金伝票にその他の取引は振替伝票に起票します。
 
借方    貸方 
仕入 60 現金  60
仕入 40 買掛金 40

②2つの取引が同時にあったと考えて起票する方法
 「商品100円を掛けで仕入れた」あとに「買掛金のうち60円をただちに現金で支払った」と考えても仕訳は同じになります。
 その他の取引を振替伝票に起票し、出金取引を出金伝票に起票します。

借方      貸方 
仕入  100 買掛金 100

        +

借方      貸方 
買掛金  60 現金   60

        ↓

借方     貸方 
仕入 100 現金  60
       買掛金 40

 

■伝票(入金伝票)

◇入金伝票の起票
・XX月XX日 A社は、売掛金100円を現金で受け取った。

※入金伝票の借方は「現金」と決まっていますので、科目欄に仕訳の相手勘定科目を記入します。

 

■伝票(三伝票制)

◇三伝票制
・伝票制度は三伝票制と五伝票制に分類できますが、日商試験では五伝票制は範囲外なので、
三伝票制について説明します。
 三伝票制とは、入金伝票、出金伝票、振替伝票の3種類の伝票に起票(記入)する方法をいいます。

 

 

■試算表

◇試算表の作成
・一例を示します。2月の取引を転記した総勘定元帳は次のとおりである。

・日々の取引が正確に仕訳されて、総勘定元帳に転記されているかを定期的に確認しなければなりません。
そこで、月末や期末において試算表という表を作成し、仕訳や転記が正しくされているかどうかを確認します。
試算表には、合計試算表、残高試算表、合計残高試算表の3種類があります。

※合計試算表
 総勘定元帳の勘定口座ごとに借方合計と貸方合計を集計していきます。

※残高試算表
 総勘定元帳の勘定口座ごとに残高を集計していきます。

※合計残高試算表
 合計試算表と残高試算表をあわせた試算表となります。

■帳簿(帳簿のまとめ)

◇帳簿のまとめ
・主要簿と補助簿
 仕訳帳と総勘定元帳は必ず作成しなければならない帳簿で、主要簿といいます。
 一方、それ以外の帳簿は必要に応じて作成されるもので、補助簿といいます。